– community assistance program –

CAP(community assistance program)とは

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わたしたちの職場がある東京の下町エリアを歩いていると、至るところで道路にはみ出るほどの植木鉢が並んでいることに気づきます。あるお宅では、常に何かしらの花が咲いているようにデザインされたかのような植木鉢。別のお宅では、盆栽を中心によく手入れされた植物の数々。また別の所では、路地裏の一角を大きく占めるほど盛大に広げられた大小さまざまな植木鉢が並んでいたりもします。

これらは全て私有地(わたくし)で育てられたもの。しかし、「育ち具合を地域の人たちにも見てほしい」「道行く人たちの癒しになれば」「敷地の中におさまらないから外に並べてみよう」等々のおもいから、公道(おおやけ)にはみ出る形で置かれ、地域の人たちが井戸端会議を繰り広げる共有地・共有資産として大切に育てられていきます。

社会や自然界に在るあらゆるもの(アクター)を、絶えず変化する作用(エージェンシー)のネットワークの結節点として扱う「アクターネットワーク理論」に基づいて考えると、下町の各所で公道まではみ出て置かれている植木鉢は、地域のつながりを機能させるアクターとして存在しているとも言え、意識・無意識に住民にそのような置き方をさせる背景には、その地域の活性度合い(ご近所同士の交流、地域イベントの開催等)が影響しているとも言えます。

この現象を組織=コミュニティに置き換えてみると、公道(社外・社会)にはみ出るほどの位置づけで植木鉢(コミュニティのメンバー)が存在しているかどうか、は、そのお宅(組織)のオープンマインドさ(組織が閉鎖的か否か)や変革思考(新たな出会い・チャレンジに積極的か)等が表れているとも言えます。例えば地域活動に参画したり、副業等の多様な働き方のメンバーで活動を興したり、産官民連携で協働プロジェクトを立ち上げたりと、メンバーが地域に飛び出て働き、越境して活発に交流していくことで生み出される価値は、自コミュニティに還元されるだけではなく、地域・業界の共有資産として社会に循環していくものであるとも言えます。
そのような人材が育っていくためには、自律性(軸)と社会性(切り口)両面を高めていくことが重要です。
わたしたちは、初めての場所を旅する時、地図を手にします。「ここに行こう」と目的地を定めることで、その地への行き方や所要時間が明確になります。地図で全体像を捉えることで、どこに立ち寄りたい、何をしたい、と豊かなプロセスを描くこともできます。

わたしたちが生きていく過程(キャリア)も、いわば初めての地を歩む旅と同じ。とかく「この会社へ入りたい」「こういう仕事をしたい」と“働く上での目的”のみを明確に持って進みがちですが、ワークライフインテグレーションという言葉の通り“働く”は“暮らし”と融合しながら成り立っています。「多様な人とのつながりを大切にしたい」「新しいことにチャレンジしながら視野を広げたい」などと自分が思い描く暮らしかたを定めた上で、具体的な働きかたを描いていくことが必要です。
このサイトは、そのような豊かなキャリア(生き方)のための「地図」を確認する感覚で、二つのカテゴリからご利用いただければと思います。

●一つは、キャリアを歩む上で誰しもが直面するモヤモヤ(課題)を解消するためのもの。社会保険労務士や社会福祉士、キャリアコンサルタントなどさまざまな専門家によるコラムを掲載しております。ご自身が抱くモヤモヤに応じてご覧いただき、もし課題解決が必要となったら具体的にご相談ください。

●もう一つは、豊かなキャリアの土壌を耕す「学び」の場のご紹介です。コミュニティ経営を実践しているわたしたちは、有限会社人事・労務一般社団法人日本ES開発協会903シティファーム推進協議会という三つのフィールドを活かしたさまざまな学びの場づくりに取り組んでいます。「持続的なコミュニティ活動に取り組みたい」「個としてレジリエンスを高めたい」「リーダーとして見識を深め視野を広げたい」といった問題意識に応じて、リアルもしくはオンラインによる学びの場に参画いただければと思います。









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