リフレーミング


職場での人間関係に悩んでいる人は多く、また、それが原因で会社に行けなくなったり、退職をする人も多いのが現状です。
職場での人間関係を上手く築く上で、個々でも様々な工夫や努力をしていることでしょう。
例えば、コミュニケーションスキルを高めようと社会人に相応しい言葉遣いやマナーを身につけたり、イメージ戦略として服装や髪型などで印象を変えたり等、それらに関するハウツー本はたくさん出ています。
そのような努力が無駄とは思いませんが、あくまでもハウツー本で良いとされる「常識」的なことやものは、今の時代や場所の中ではマジョリティーであるというだけで、変化もしますし、その職場だけに通用する「職場ルール」があったり、相手によっても異なり例外はつきものです。

そこで、いつでもどこでも相手を変えずに自分自身の考え方や捉え方を変えることで、職場に限らず家族やすべての人間関係に良い変化をもたらすシンプルな方法をお伝えしたいと思います。
リフレーミング」という言葉を聞いたことがありますか。
これは、システムズアプローチと呼ばれる心理療法の主要技法のひとつです。

例えば、コップに水が半分入っていたとします。
これを見て、「もう半分しかない」と思うのか、「まだ半分もある」と思うのか、人によって「受け止め方」や「意味づけの仕方」が異なり、同じ現象を見ても人の反応は十人十色です。
これまでの人生経験を通して培われた「価値観」「考え方の癖」「観念」「傾向」といったものが人にはそれぞれあり、コミュニケーションや対人関係に少なからず影響を及ぼしています。
そのことに気づき、いかにそれらをニュートラルにしていくかが、コミュニケーションの質を変え、人間関係を良好にするだけでなく、自分自身も生きやすくなる秘訣です。
リフレーミングの練習に入る前に、直線的思考円環的思考について触れたいと思います。

・母親が過保護 → 子どもが甘えん坊
・夫の帰宅が遅い → 妻が不満を言う
・母親が口うるさい → 子どもが反抗的になった
・夫が家事を何もしない → 妻がすべてやらないといけない

通常、私たちは矢印の左側が原因(加害者)で右側が結果(被害者)と、一方通行に捉える傾向があります。
どちらか一方が正しいと思いこむ考え方を直線的思考といい、ああにもこうにも見えるという双方向的(⇔)な見方を円環的思考といいます。
原因と結果、被害者と加害者などを置き換えてみる練習は、一人でできるリフレーミングになります。
上記の例でみると、「子どもが甘えん坊だから母親が過保護になった」「妻が不満を言うから夫の帰宅が遅くなった」「子どもが反抗的だから母親が口うるさくなった」「妻がすべてやってしまうから夫が家事をしなくなった」、と矢印を反対にするとこのような捉え方ができます。
日々の中でこのような練習をしていくと、怒りやストレスが軽減したり、肯定的な側面を他人にも自分に発見できるようになるのではないでしょうか。

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